7050 アルミニウム板：航空宇宙用の耐食性に優れた高性能素材

7050の優位性は、洗練された化学組成と熱処理によるものです。最適化されたZn／Cu比率に加え、ジルコニウムによる結晶微細化が施され、AMS 4049認証を取得しています。T7651焼き入れ状態では、引張強さ552MPaを達成（7075の572MPaに近い）一方で、耐食性は4倍向上し、塩水噴霧試験において7075の500時間に対して2,000時間以上耐えます。100mm以上の厚板においても、7050は均一な強度を維持（7075は20％低下）し、胴体フレームにとって極めて重要です。

このバランスが航空宇宙分野での真の価値を生み出します。C919では、7050合金が翼のスパー材や胴体のストリンガーに使用され、重量を12%削減し、燃料効率を5%向上させています。軍事用途では戦闘機の装甲やヘリコプターのローターハブに採用されており、その破壊靱性は47MPa・m¹⁄²と7075合金より40%高く、高G負荷時における亀裂発生を防ぎます。また、高級自動車金型メーカーも複雑なパネルを安定して成形するための±0.1mmの精度をこの合金に求めています。

航空宇宙業界には信頼できるサプライチェーンが不可欠です。当社は7050合金（T73510／T7451／T7651）を5,000トン在庫しており、厚さ2〜300mm、最大幅2,800mmまで対応可能です。すべてのロットはAMS 2631レベル2の超音波検査（内部欠陥なし）を実施し、強度、疲労特性、耐食性に関する認定レポートを提供しています。

当社は航空宇宙主要企業への単なる素材供給を超えてサポートします。カスタム熱処理により、極低温ロケット部品や高温エンジン部品に最適な特性を付与できます。標準仕様品は7〜10日で出荷可能であり、FAA／EASAの航空適合性認証取得に必要な手続きについても、専門チームが厳格な規格準拠を支援します。